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フォトアーティストMIRO ITO(伊藤みろ)による珠玉の作品写真集。1400年以上前に伝来した伎楽面と舞楽面、中世に大成した能、そして前衛舞踏からモダンダンスに至る、日本の祈りと奉納、懺悔と救済が交差する「心体景観」を紹介 ︒新作・未発表作品を含む 106点の写真作品と書き下ろし芸術論・エッセイを収録。2023年1月30日発刊。 オンデマンド印刷版を同サイトにて販売中。
撮影・文| Miro Ito (伊藤みろ)
企画制作・発行| メディアアートリーグ (2023年1月30日発刊)
編集| 本物の日本遺産イニシアティブ
英語編集| Andreas Boettcher
寄稿文| 森山明子(武蔵野美術大学デザイン情報学科教授)
装丁 | 齋藤知恵子(sacco)
写真集仕様| A4変形・並製本・オールカラー・写真85点(+エッセイ文中21点)・全152頁・重さ約715g
オンデマンド印刷版|定価[本体10,000円+税] ISBN978-4-9912957-0-6 C0072
東大寺宝物 | 伎楽面(酔胡王・酔胡従[3種類]・崑崙・迦楼羅・力士・治道・太孤父、重要文化財/8世紀)、 舞楽面(陵王/13世紀、重要文化財)
春日大社宝物 | 舞楽面(散手・崑崙八仙・地久・新鳥蘇・納曽利/12世紀、貴徳鯉口/16世紀、重要文化財)
協力演者 | 金春穂高(シテ方金春流能楽師)
武田志房、武田友志、武田文志(シテ方観世流能楽師)
室伏鴻、滑川五郎、山口タマラ、玉野黄市(舞踏家)
KiK_7、蹄ギガ、上田創、ゴールデン鈴木、スワン王子、KYOMU、Propaganda、石蹴鐘(SAL VANILLA、舞踏カンパニー)
春双(現代舞踊家・バレエダンサー)
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撮影者であるフォトアーティストのMIRO ITO(伊藤みろ)は、長年の間、身体による変身や変容を求めて、「隠し身のしるし」を探り、国宝や重要文化財の仏像や尊像を含む、祈りと奉納の景観、光明の身体表現を撮り続けてきた。
日本文化の伝統の中で「心体景観」と向き合ってきた。その景観とは、心と体を別のものとして切り離すのではなく、”心とは体の次元であり、体とは心の次元である”として捉える「身心一如」が作る禅的な風景だ。
同時に、日本の芸能の歴史やシルクロード由来の系譜とも向き合ってきた。
例えば、1400年前に伝来し、日本にだけ遺されたユーラシア最古の仮面芸能・伎楽の面、アジアのさまざまな王朝芸能を集大し、他の国では途絶えてしまった舞楽や舞楽面をはじめ、中世に大成した能楽、古武道、そして現代の前衛舞踏に至るまで、魂の”不滅の光”を身体文化において見出し、見えない霊性を写真表現や映像作品に託してきた。
ドイツ、アメリカ、日本、という三つの国を経てきた、著者の“身体宇宙への旅”の一端を伝える本書は、世界巡回展「隠し身のしるし」の図録を兼ね、自身 の写真遍歴を綴った書き下ろしエッセイ・芸術論を添える。「2006年ヴェネチア・ビエンナーレ(ダンス部門)」の公式イメージとなった、舞踏家・室伏鴻との共作「Quick Silver(水銀)」をはじめ、新作や未発表作品を加えた合計 85 点(およびエッセイ文中 21 点)を網羅する、珠玉の写真集である。
本書は、シルクロードの東西交流史の光芒とつながる、1400年にわたる日本の身体表現の深層へと誘う。その先には、精神という地平から、一つの「心体景観」が見えてくる。
その心身が一体となった景観は、仏教や神道、祖霊信仰の混ざり合った、祈りと 奉納、懺悔とが行き交う、日本人の死生観や救済への願い、美と聖なるものへの 根底への考え方と深く関わっているのだ。
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MIRO ITO / 伊藤みろプロフィール: フォトアーティスト・映像作家として、ドイツ、アメリカ、日本の三つの国で活動。NY で 体験した「9.11 同時多発テロ事件」を契機に、“ いのちと祈りの人類 遺 産 ” をテーマに、日 本の日本の有形無形の世界遺産・国宝・重要文化財を撮影。これまでに世界12カ国で30回以上の展覧会を開催。外務省在外公館、国際交流基金、日本カメラ財団等との共催で、世界巡回写真展「光と希望のみち」「隠し身のしるし」を開催中。 最新刊に『隠し身のしるし(Signs of the Intangible) ー日本の1400年の心体景観』(同ストアで販売中)。主な著作に『心のすみか奈良 いのちの根源なるものとの出合い』『日本の家紋と姓氏』『極意で学ぶ 写真ごころ』『萬歳楽─野村万之丞 作品写真集』がある。慶應義塾大学美学美術史学専攻卒業後、ドイツ国立フォルクヴァング芸術大学にて写真と応用美術を学ぶ。デジタルシルクロードミュージアム主宰、メディアアートリーグ&本物の日本イニシアティブ代表。美学研究家・文化芸術プロデューサーとしても活動している。
公式サイト https://japan-authentic-heritage-initiative.org